北九州連続監禁事件と、警官拉致&暴漢射殺事件

 前者では、監禁場所となった集合住宅の住民は、異変に気づいていた。悪臭、鋸の音。それは、不快であったろう。しかし、彼らは警察に通報しなかった。おそらく、通報のメリットより、デメリットの方が優ると判断した筈だ。通報しても、門前払いになるかもしれない。嫌味を聞かされて、立証責任を負わされ、民事不介入と断られ、そして通報者の名が相手に漏れ、嫌がらせを受け、それを警察に通報しても民事不介入で、逆恨みしてストーキングされても警察は不介入で、殺されても警察は非を認めず、裁判で最高裁まで行って負けるまで、非を認めない。警察は、正義の施行者ではなくて、法律の実行者であって、それも、都合のいい法律は守らせるけれど、都合の悪い法律は守らない。ことは、不正受給事件をみれば明らかだろう。
 警官拉致も、信じられない話だ。警官は、単なる個人ではなく、国家権力の代行者。現行犯逮捕を逃れるために、警官を倒してその場をやり過ごすという状況なら理解できるが、警官を拉致してどうするつもりだったのだろう。同じ車に、暴行を行った者の家族が乗っていたそうだが、家族が乗っている状況で、なんで拉致をしようと思ったのだろう。射殺したことにとやかくいうつもりは無いが、警察官に、拳銃の他、非殺傷性兵器を持たせてはどうか、と思う。この場合、拳銃を奪われそうになって拳銃を発射した、という状況らしいので、直接関係しないとは思うが。