http://mltr.e-city.tv/faq12.html#02464
【質問】
軍人が政府の要職に就く事を抑制する文民統制ですが、なぜ、要職に就く事が駄目なのでしょうか?
その辺りの具体例(戦前の日本)はあっても,納得のいく説明を聞いたことが無いので。【回答】
簡単でしょ。
物理的矯正力と政治的指導者がだぶると,ほとんど自動的に独裁になります。軍事独裁政権の出来上がり。
独裁政権にほとんど共通した欠点は、国家の順調な発展より,自政権の永続を望むことです。
結果、軍事独裁政権は、国益を害し、最終的につぶれます。国ごとつぶれなかったらラッキー。
というわけで,軍事力と政治の指導権は分離するのが吉。
いつも楽しみにしている軍板FAQ、文民統制の意義について。
この件については、どっかの新書、科挙、のまとめが面白かった。
・軍人は、軍の維持それ自体が目的となり、国防のための政治、軍のための国家になってしまう。従って、官僚による軍の制御が必要であった。
有能で、部下思いで、部隊の将来を真剣に考えれば、たとえ私利私欲によるものでなくても、軍の維持を最優先に考えなくてはならなくなる。科挙は、無駄で無意味なものとして例にされるけど、
・例え、全体の効率を落とす結果になるとしても、軍の独走を防ぐために官僚制が必要であった
という解釈は、さもあらん、といったところ。