最後の夏に見上げた空は

最後の夏に見上げた空は (電撃文庫)

最後の夏に見上げた空は (電撃文庫)

 読了。
 一定期日をもって「死」が約束された、遺伝子強化兵。彼らは半ば犯罪者のように、全国から集められ、特定地区に隔離されて生きている。記憶を失った、遺伝子強化兵の少女を主人公に、セカイを描くというセカイ系のアレ。
 過去を失ったこと、また、死の運命に直面した瞬間を敢えて描かないことで、淡々とした筆致でセカイのあり方を描いている。でも、ちょっと薄め。もうすこし、ドラマを描いても悪くは無いと思った。