電波的な彼女

 読了。
 韓国映画、猟奇的な――に引っ掛けたタイトルが気に入らなかったけれど、これも素晴らしい作品。
 前世の縁で下僕になるというヒロイン、雨。9階窓からの侵入、攻撃を躊躇しない意志、ちょっとみないキャラクター造型だ。ちょっと背が高い、快活なスポーツ空手少女の雨の妹、明るいクラスメート、主人公に突っかかるデコメガネの委員長、若い母親。ギャルゲというかエロゲなキャラクター構成。伏線どおりに話は進むし、キャラクターの内面の核の部分は、きっちりとぼかされているし。イラストが、同じ山本ヤマトというのも何かの縁か。