会社の従業員への投資


となっていったら、本当にそれで利益を追及できる団体でいられるんだろうか、と思うところがあるわけで。
http://d.hatena.ne.jp/yfp/20040924

資金(や時間などのリソース)が潤沢ならざる個人が、利益をもたらすようなスキルを自己資本で習得することは難しい。MBAとはいわなくても、例えば、
 「新しい技術(や言語)の習得のための書籍、セミナ受講などの費用を自己負担でやれ、資格を取ったら給料を1000円上げてやる」
 という状況で、自己投資に踏み切る人間がどれだけいるだろうか。単純に考えて、リスクに対してよっぽどリターンが多くなければ投資なんてしない。で、どうなるかというと、従業員のスキルは向上せず、会社は時流に取り残されることになるかもしれない。

 それはわかっているのだけれどね。




 スキルの向上は、1)社費による人材教育、2)「インセンチブ」報酬の動機付けによる自己鍛錬、3)スキルの高い人材の雇用、と三種類ある。教育コストを節約しただけで、十分なインセンチブを与えないまま、自己投資によるスキル向上を叫ぶのは、あまり意味がない。また、インセンチブは、ドルや円でのみ与えられるものではなく、組織の士気、仕事の達成感、そういうものでも与えられるものでもある。ただ、人材教育が、新たなる雇用よりコスト高になる場合、解雇が考慮される場合もありうる(かもしれない)。


 yfpさんの勤務先が、教育の重要性に気づき、リソースを投入し、そしてモチベーションが上がりみなが幸せになることを願う。自分のところも、教育にリソースを投入してくれると嬉しい。自分に投資することは怠らないようにしたいものだ。クビにならないように。怠りっぱなしだけど。というのが結論。