階層の分類

林信吾 イギリス・シンドローム

医師や弁護士などの「専門職」、続いて、パイロット、看護師、教育者などの「中間職」、事務員や秘書などの「熟練ノンマニュアル職」、バスの運転手やコック、大工などの「熟練マニュアル職」、農業や電話交換手などの「半熟練職」、清掃夫や土木作業員などの「非熟練職」である。


階層移動の国際比較に向けての階層カテゴリーの構成 :SSM職業小分類のEGP分類への変換とその方法

 エリクソンとゴールドソープは、階級分類を構築する際に、雇用(生産)関係を、分類構成の出発点に位置づけ、基本的な階級位置として、雇い主(Employer)、従業員を持たない自営労働者(Self−employed worker)、被雇用者(Employee)の3つに区分する。そして、被雇用者については、雇用の構造や規制のあり方の相違にもとついて、専門管理職を中心とするサービス・クラス、マニュアル労働者を中心とする労働者階級、両者の要素が複合した単純ノンマニュアルとマニュアル労働者の監督者からなる中間的な階級の3つへと区分する1。そして、スキルレベル、第一次産業と第二次・三次産業農業セクター間の相違もふまえ、最終的にフルバージョンの階級分類として、次の11分類を提案する。
 それは、上層専門・管理(Class I)、下層専門・管理(Class ll)、上層単純ノンマニュアル(Class皿a)、下層単純ノンマニュアル(Class皿b)、従業員を有する自営業(ClassIVa)、従業員を有さない自営業(ClasslVb)、自営農民(ClassIVc)、マニュアル労働者の監督者・下位のテクニシャン(ClassV)、熟練労働IVc)、マニュアル労働者の監督者・下位のテクニシャン(ClassV)、熟練労働者(ClassVI)、半熟練・非熟練労働者(Class孤a)、農業労働者(ClassVEb)、である。そして、ヨーロッパ諸国における世代間移動の国際比較を行うための階級分類として、国別のデータの比較可能性を保持する観点から、これら11分類のいくつかを統合したEGP7分類を提唱した。それは、専門職、管理職を中心とするサービス・クラス(Class I+II)、単純ノンマニュアル(Class皿)、自営業(ClasslVab)、自営農民(ClasslVc)、上層マニュアル(ClassV+VI)、下層マニュアル(ClassV[[a)、農業労働者(ClassVM))、である(Erikson and Goldthorpe1992:35−47)

https://ir.lib.shizuoka.ac.jp/bitstream/10297/8218/1/58_2-0017.pdf


上級公務員だろうと、下級労働者だろうと、現代の「貴族」たる資本家に雇われる身じゃねぇか、フランス革命前夜、三部会だと「平民の部」だろ、って思っているのだが、だがしかし、上級公務員は第一身分「聖職者」の方かもしれん。