『フルハウス 生命の全容―四割打者の絶滅と進化の逆説』 スティーヴン・ジェイ グールド,Stephen Jay Gould,渡辺 政隆 (早川書房)

ASIN:4150502862

読了。
4割打者がいなくなったことは、現代の野球選手が下手になったわけではなく、守備の技量が向上し、プレイに「ばらつきがなくなった」せいであること、を統計をもとに示し、現在の人間や哺乳類といった存在は、「生命は進化を辿る宿命にあった(複雑な生物ほど生存する可能性がたかい)」わけではなく、複雑さは単なるバラツキに過ぎず、殆どの生物(生命体)はバクテリアに留まっている、と述べている。