話すのが嫌い
俺は喋るのが嫌いである。
伝票に「センドバック」「オンサイト」みたいな項目があり、項目にチェックすると「センドバック」「オンサイト」で対応することになる(たとえ話である)。チェックしないと一回向こうに電話し確認を取ったうえでスケジュール調整をすることになる。
「 残暑が続いておりますが、お変わりなくお過ごしでしょうか。」
なんて書く暇があったらチェックしてクレメンス…
湿原
不破ちゃんが「釣りは旧札にしますか?新にしますか??」と言われ「新でくださーい」と言ったらしい。言ってないか。
さて、あまり汚い言葉は使わない俺氏であるが、
「顧客から問い合わせがあるんですが」
「(シラネーヨ)えーと、どんなことでしょう」
「〇月×日の案件で質問があるようなんですけど」
「〇月×日、俺氏はその顧客への記録ないんだけど。別の人の記録はあるよ」
「でも顧客が俺氏さんに質問があるって」
「ディー氏とイー氏とかよく間違えるじゃん。で、質問はどんな内容?」
「聞いてません」
「聞けよ」
あ、ボールキャッチマン、おまえ、神宮球場でファールが上がったら後楽園球場の守備中でも取りに行けよ。
「困ってる解決マン、参上!顧客が困ってます」
「なにがどうしたの?」
「顧客のエンジンが掛からなくて困ってるマン!」
「どんな経緯で?」
「エンジンが掛からなくて旅行に行けずに困ってるマン!」
「だからなにがどういう状態で?」
「二年前に買ったばかりなのにエンジンが掛からなくて困ってるマン!」
「燃料切れ?バッテリー切れ?操作ミス?」
「家族が途方に暮れて困ってるマン!!」
「あー、もういい。電話変わって!はい、もしもし」
「おうおう、ウチの牛馬印の自動車、雨上がりにイカレちまったぜ!」
「すいませんが、それ隣です」