そうは問屋が卸さない
「なんか調子が悪い」
「うーん、油もパッドも水もベルトも正常で、オイル漏れとか見当たらないんですけどねぇ」
みたいな場合、オーバーホールを求める顧客が時折いる。
いや、もちろん例え話だけど。
オーバーホールしてなにも異状がない場合、ワイが
「ごめんなさい。オーバーホールして問題ありませんでした。問題ないから料金はタダです。掛かった部品代はサービスです。代車代なんて請求しませんのでご安心ください」
って言うと思ったら大間違いなんや…
やらぬが勝ち
なんか大衆食堂みたいなので働いているとしよう。うどんそばカツどん焼き魚定食みたいなメニューだ。現在、売り上げはジリ貧である(ドカ貧という話もある)。そこで大将は「顧客を増やせ」の大号令。そんなわけで、新しくラーメンを取り入れる。そうしたらどうなったか。
「うどん、そばの麺の仕入れはこちらの担当だが中華麺は知らん。調理部が勝手にやったこと。そっちで仕入れの手配をしろ」
「油揚げの仕込みは(以下略)」
「うどん、そば、カツどん…の会計はレジに項目が入ってるがラーメンは入ってない。会計もそっちでやってくれ」
「手伝え?うどん、そばの調理はできるけど、ラーメンの茹でかた、わっかんなーい」
まあ、ワイの職場、なにかが「できる」というと給料は増えずこれまでのノルマは減らずに「できる」仕事だけ増えるのでできないもん勝ち、やらぬが勝ち、知らぬが勝ちである。だからジリ貧という説はある(ドカ貧という話もある)。