Blog大戦略

 Webで何かものを書くというのは、一つの軍事行為です。国境線の内側で、専守防衛を保つなら、わりあい平和です。でも、自意識という領土を広げようと、進軍する場合には色々気をつけないといけません。


 何かを扱き下ろしたり、非難すると、戦闘になります。真面目に非難しても戦闘になりますし、よくあるのが軽い気持ちでの非難です。自分の好きな何かを褒める為に、違う何かを腐したり、自分の知らない何かを笑うというのは結構やりがちな行為です。これは、他人の自意識の領土に侵攻することなので、戦闘の原因となります。これは防衛戦でなくて、侵攻しての戦闘なので、結構難しい戦いになるでしょう。謝罪し停戦し、さっさと国境線まで後退すればいいのに、と思うこともありますが、「俺はそんなつもりじゃ無かった!こっちにも被害が出た!やり返すぞ!!」と、どんどん戦局が拡大することもあります。


 文章を我が子のように可愛がり、Blog大戦略で殺される事を悼むような人がいるようです。そういう人は、侵攻した自軍が傷つくのをみて、戦闘をやめるのかもしれません。が、Webには、ネタ文章を攻撃に利用する人たちがいます。文章で他人の自意識に侵攻し、反論され全滅したとしても、「あ、それネタだから」「ネタにマジレスカコワルイ」。なんていうことでしょう。侵攻された側は、戦場が荒野と化した挙句、自軍の奮闘もただの徒労に終わり、国家予算を消耗しただけに終わってしまうのです。ネタBloggerは、自意識とネタという外面を切り離しているため、本体への阻止攻撃も効きません。普通は、局地戦を終わりにするため、背後の重要拠点、倫理とかそういうものに攻撃を掛けたりするんですけどね。


 クリリンされたけど、このまま続けます。国威発揚をしたいけど、戦争は避けたいとき、もしくは、相手に圧力を掛けたいけど、戦闘は避けたいとき、示威行動をします。変換間違いをDelタグでくくるとちょっとウケるかもしれません。艦隊を連ねて公海を航海し、演習を始めたりします。すると。
 「クリリンのことかーッ!!」と、近隣諸国がいきなり戒厳令に入ったり、ドカ貧ジリ貧、外交ルートで沈静化を図らずにいきなり攻撃にはいってきたりします。相手に準備をさせず、奇襲を掛けたほうが勝率があがる、ということかもしれません。戦争にならないように、あえて侵攻せずに、公海上の軍事演習で圧力をかけようと、海に向かって艦砲射撃をしていると、第三国の船が飛び込んできて、畜生やりやがったな、反撃してやる、と戦火が拡大していくのもよくある姿です。つまり、不特定多数、不特定小数、どれでもいいのですが、なにかカテゴリーに向かって遠距離砲撃すると、誤爆したところから反撃を喰らう可能性があるということで。もっとも、Webには、見えない自由が欲しくて見えない銃を撃ちまくったり、撃ち抜けない砂糖菓子の弾丸を撃ちまくる人たちも多く、下手に撃ち帰すとその弾丸が第三者に着弾し、とキリがありません。
 まあ、国内の演習場で演習をするのは自由ですが、国境沿い、公海、DMZ、そういうところで射撃するときには注意した方がいいでしょう。


 自軍だけの話ではなくて、他国との同盟まで視野にいれると、どちらかというとBlog三国志になるかもしれません。この場合大事なのは、戦闘よりも戦略、戦略よりも政略です。あっちと闘ったと思ったら直ぐに和睦して和平を結び、別の国では過去に侵攻しておいて、さっさと和平を結び、なんか軍事同盟を結んで戦闘国家と殺り合う、そんな姿もみられます。友好国の友好国が敵性国家だったときにはどうすればいいんでしょうね。まあ、ちょっと位交戦しても、外交ルートは切らない、戦略爆撃など、全面戦争に踏み切らない、など理性を残して戦えば停戦するのもそれなりに難しくないのですけど。