ラノベの支流

https://lightnovel.jp/blog/archives/2021/0526.html



80年以前は触れない。
SF、冒険は「少年少女向け小説」に欠かせないモチーフだったとは思う。

アニメ的な要素が入るのは《ソノラマ文庫
少女小説(略)は《コバルト文庫》。プロパー(プロスパーではない)な氷室冴子とか新井素子の名が上がるので赤川次郎の名前を入れ忘れるが、もしかすると「キャラクター小説」形成に対しての功績は大きいのかもしれない。
FT、特にRPG、特に特にドラクエ以降のJRPG(略)は《スニーカー文庫》《富士見ファンタジア文庫
エロゲ・ギャルゲ的な要素が入ってきたのは《電撃文庫》のブギポ以降かな。
なろう!に代表されるWeb小説の文庫以外での書籍化は、まおゆうなどの先行例はあたかもしれないが、オバロや転スラ、盾の勇者や無職などで一般化。
一時期ボカロ小説も流行ったな。


人材の移動という点では、PBM→エロゲ→ラノベ… と流れた人材が、スマホでの長大テキストゲーに移動してるという噂もある。2021年になるとシナリオゲーの爆売れが一段落し、ユーザーはぴょいぴょいしてるという印象もあるのでどうなるのか謎。

追記

「学園もの」は、ラノベに必須の要件だろ… と思って表を見ると前半、学園関係ないもんばっかや。「マリみて」「ブギポ」あたりから学園要素が増え、「学園異能」が流行し、とらドラ、はがない、俺ガイル、冴えカノあたりになると異能分が消滅*1。異能分を摂取したい人は、なろう!へ移行した印象。

キマイラ 340万部

「キマイラ」は、己の内に「獣」を秘めた二人の⻘年を描いた、作家・夢枕獏の“生涯小説”。
1982 年に朝日ソノラマから第1巻「幻獣少年キマイラ」が刊行されてから 31 年、これまでに別巻を含めて 18 巻(ソノラマノベルス版〈朝日新聞出版刊〉は本編 9 巻、別巻1 巻)が発売されており、シリーズ累計発行部数は340万部にのぼる。

https://chokaigi.jp/2013/booth/category/kimaira.html

検索したら見つかったので、機会があったら表に追加しよう。
夢枕獏菊地秀行は新書で活躍していて(せんべい屋さん活躍記とか)、西村寿行大藪春彦あたりの系譜でもあった。夢枕獏菊地秀行が漫画小説界に与えた影響は多大なものがあると思っているが、それを語るのは他人に任せよう。

*1:やれやれ、であんだけモテるのは異能、みたいな突っ込みは無しで