技術水準と趣味性

第二次世界大戦時、軍用機は重戦軽戦、局地戦闘機に遠距離戦闘機、単座に複座、攻撃機爆撃機雷撃機偵察機… と様々な機体が開発された(重複する概念多数)。でもまあ、現代では、F-16 が(C/D以降)あればとりあえずOK、みたいな状況になり、バリエーションは少なくなった。


自動車も、昔は、乏しいエンジンパワーで最大の乗り心地が得られるセダンが主流で、屋根を取っ払い重量を減らし、運動性能を得た「ライトウエイトスポーツカー」とか、長距離を快適にドライブするために大きなエンジンを積んだGT、大きなエンジンに大きなキャビンのリムジン、などなどバリエーションが多かったが、今は、技術の進歩でミニバンだのエコカーだのが、追い越し車線をビュンビュン走っている。


PCも、90年代は、高いカネ出して 中くらいの性能のPC-9801買うか、高くて高性能の牛柄PC買うか、安くて怪しいショップブランドPC買うか、安くて高性能目指して、自分で組み立ててOCするか、趣味性が高かったものだ。メモリも、メーカー純正とバルクだと何倍も違ったし、HDDもIDESCSI、それも低回転と高回転のものだとかなり性能が違っていた。グラフィックも、外付けのカードと、オンボとかチップセット内蔵のものだと雲泥の差があった。それが今だと、「なんでもいいから、ATOMじゃないやつ買っとけばいいんじゃね?」だ。