"日本のケータイメーカーはなぜ敗けた、という問い"

http://blogos.com/article/102780/

1) 日本メーカーのもの作りは設計から作るまで1年以上かかるが、サムソンはケータイなら3週間、テレビなら3ヶ月でモデルチェンジできる。このスピードの差が大きい。

2) 日本メーカーはマーケティングを「市場調査」と誤訳している。過去のデータに基いて調べるばかりで、市場「発掘」になっていない。

3) 日本はコンプライアンスを「法令遵守」と誤訳している。サムソンはコンプラを「社会変化への柔軟な対応」と解している。朝令朝改のスピードでルールを変える。

4) 「イノベーション」の「技術革新」も誤訳。市場に受け入れられるものを作るというビジネス寄りの言葉であり、いいものを作るより売れるものを作る、という発想。

5) 日本メーカーの設計者は図面が書けない。垂直統合に浸かっているため、他社に渡せば作れるようなものを描けない。水平分業では役に立たない。

6) 日本がゆでがえるになった一因は「消費者のおごり」もある。不都合があれば製造者の責任で、高機能を欲しがる。その厳しさが製品を支えていたが、今はメーカーの競争力を落とす方向に作用している。

 
auiPhone導入以前の、Docomoauの戦略は、「キャリア利益の最適化」であり、回線負担の少なく、キャリアへの上納が見込める、iMode・キャリアメール・着うた・ワンセグ… に向かっていたが、フルブラウザ(なんて言葉は死語か)・SNS・mp3プレイヤー・yotubeのスマホっていうのが世界の趨勢になっちゃったって印象が。docomoauとSBが「鎖国」を続けていたら、ごく一部の人だけが直輸入シムフリーiPhoneE-mobile運用するだけの江戸自体を続けていられたかもしれないけど。そのへん、シェアを奪おうとしたSB、au、そしてシェア奪回を目論むdocomoAppleiPhoneを高く売りつけて、幕府と維新勢に武器を売りつけた列強状態って雰囲気。ガラケー自体、制限をかけまくり、著作権無視の野良mp3や野良mp4を流さないようにしていて、それはそれで「法令遵守」なんだけど…

モバイル有料音楽配信は、2008-2010年をピークにダダ下がり

http://www.garbagenews.net/archives/1915050.html


PL法に代表される、企業の責任を追及する姿勢は、「もう充分に成長した。責任を持った製品を開発できないなら、従来品を使えばいい」という発想で、社会的コストが上がった分、従来品が維持…されずに、「あとから来たのに追い越され」ちゃったようだ。
「そんなことを言って、不十分な製品で被害を受けた人の身になってみろ!」
「高コストに耐えられず倒産した会社の社員の身にはならないの?」
「それ、自己責任w」