サバンナのガサゴソ音

松田:マイケル・シャーマーというアメリカのSKEPTICS(スケプティックス、懐疑論者、無神論者)誌の編集長が、こういう例を言っておったのですよ。

http://business.nikkeibp.co.jp/article/interview/20140514/264597/?P=9

「人間はバカだというけどそれは違う。バカはバカなりに合理的なのだ。これは遺伝的に組み込まれているんだ。2人の原始人が300万年前、アフリカのサバンナを歩いていたとしよう。そこに藪があった。前を通り掛かったら、ガサゴソという音がした。これがライオンか風なのか分からない。

 それで1人はばっと逃げた。もう1人は合理主義者で、『これは風かもしれない。だったら逃げる必要はない。ちょっとテストしてみよう』と石を投げてみた。そうしたらライオンが出てきて食われてしまったと。だから、そういう合理主義者、理屈に従う人間は淘汰される。怖がって、理屈も何も無い、何でもいいからぱっと逃げるほうが生き残る」

 これが「fast thinking」と「slow thinking」の辿る運命なんです(笑)。

生きのこった人が子孫を残し、そして東の島国にも到達したのね