スケジュールの魔物

勿論、たとえ話。
「今からですと、再来週以降の予約になります」
「えっ?電話では来週の予約って言ってたわ。だから、来週の入庫に併せて、再来週には旅行入れて宿取ってあるの」

もう、来週のピット予約は限界なのだが。

受付た人に話を聞いてみる。
「見積もりに来店いただく時間の予約を入れて、そこで担当と見積もり取って、そんで入庫予定を決めて、そうお客様に説明した筈だけど」


「とにかく、もう、休み入れてあるのよ」


自然言語は幅を持って使われるため、そこで拡大解釈されないためには(拡大解釈を否定できる立場にない場合には)、AをAと言うだけでなく、A(not B)まで明示的に言わないと水掛け論に持ち込まれる恐れが*1。美容院には必ず予約を入れるのに、車検は持ち込めばその日のうちに完了するって考えている人も、微粒子レベルで存在するかもしれない。しかし、これで、定時からの仕事が増えたよ…
「じゃあ、その日の最後にやりますんで」

スケジュールの魔物リターンズ

そのスケジュール表は、始業から定時まで時間ごとに区切ってある。世の中の99%以上のスケジュール表と同じ構造だと思う。二時間の予定なら二時間分、三時間の予定なら三時間分、矢印を引いて時間を確保するのだ。
「じゃあ、その日の最後にやりますんで」と言って、追加した予定を書いて貰う。で、よく見ると、既存のタスクの最後に、小さい文字でなんか書いてある。
「○山×夫 一時間」
なん…だと…?

矢印の幅で作業時間を認知しているので、矢印による領域確保なしに、一行だけそう描かれていると認知ミスが起こるんだよぉ。
「きちんと読まないお前が悪い」
とか言われると弱いんだけどさあ。

「朝一がちょっと空いているので、そこに移してみたらどうでしょう」「ああ、そうしてくれ」
………
……

「既存の最初のタスクの **30分前** に来てもらうことになりました!」


わざとだなそれ…

*1:いや、わざと言ってるんだろう