ハードディスク装置(HDD)は2012年の第1四半期まで著しい供給不足が続く

 米IDCは現地時間2011年11月10日、タイの洪水被害によってハードディスク装置(HDD)は2012年の第1四半期まで著しい供給不足が続くという調査予測を発表した。現在、タイでは十数カ所のHDD工場が操業を停止しており、業界に甚大な被害をもたらしている。これが2012年前半、世界のパソコン出荷台数に直接的な影響を及ぼすとしている。

http://itpro.nikkeibp.co.jp/article/NEWS/20111111/374202/

 ただし、2011年第4四半期はパソコン業界への影響は限定的とIDCは見ている。同四半期のパソコン生産はすでに大半が始まっており、それらは在庫品を使うことで生産を完了できる。これにより、同四半期のパソコン出荷台数に及ぶ影響は10%未満になる。とはいうものの、最悪のケースも考えられ、その場合、出荷台数は同社の事前予想値から20%減少すると予測している。

 HDD業界の回復は2012年第1四半期から始まり、同年6月までには価格が安定してくる。HDDメーカー各社が通常体制に近づくのは同年下半期になるとIDCは予測している。