医療分野での感染例

整形外科診療所でセラチア菌アウトブレイク

整形外科診療所で発生したセラチア菌アウトブレイク事例の背景と課題

同診療所においては点滴液の作り置きが日常的に行われていたことが判明し,消毒綿を介してセラチア菌に汚染された点滴液を原因とする院内感染であったと特定した.

同診療所は常勤医師1名のおもに整形外科を標榜する診療所であったが,一日約300名の外来患者があり,その約100名に点滴治療を行っていた. このため4名の看護師の業務は繁忙を極め,十分な手洗い,消毒等の感染の標準予防策が疎かにされたのみならず,余裕ができた際には点滴液を作り置きし,机上に保管することが日常的に行われるようになっていた.さらに調合当日使用されなかった点滴液は次診療日まで常温で放置され,廃棄されることはなかった. 

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http://d.hatena.ne.jp/zundamoon07/20080612/1213268994