モンスター・カスタマー。略してモンスター。
先日、要注意人物から電話が掛かってきた。
「奴が…来る!」
当日まで胃が痛くなったものだ。
まあ、内容は穏やかなものだった。こちらの「ちょっとした」落ち度で、過大な要求をするのがモンスターの特徴だが、別にそういうわけではなかった。
「これだと、価格はこんなもんで、性能はこんなもんで、納期はこんなもん」「あれだと、価格はあんなもんで、性能はあんなもんで、納期はあんなもん」
「納期があれだと、ちょっとアレだから、これにしよう」
みたいな。
ただ、こう、なんていうか、モンスターに「値引く」「特別扱いする」と付け上がるのだが、だからといって、「過剰に釘を刺す」のも、争いのタネになるのが一つ。
それと、「値引く」「特別扱いする」必要は無いけど、そういう人を相手にするときは、ちゃんと「在庫」は確認し、『見込みで請け合い、納入日に客が受け取りに来るが、店頭に品物がない。店員に客が怒るが、店員は「さ〜?無いもんは無いですねぇ。」と暖簾に腕押し。発火した客の剣幕に、ちょっと上の人が来て電話を掛けたら、代理店在庫どころか工場在庫が払底し、再生産待ちであり、品物を当てにして予定を立てていた客が噴火して…』みたいなオチをつけないようにしたほうがいいような気はするぞ。「引き受ける前に確認するのは特別扱い」と言われるとちょっと困るんだけど。