ガラパゴスバス

 MFiの今月号の第二特集がバスだった。
 日本のバスのマーケットが年4000台で、これを国内二社で分け合っている。コーチ(長距離バス)とシティーバス、合わせてこの台数だと技術開発への投資も大変だ。昔は欧州以外に売り込んでいたのに、最近は国内だけ。一方、ヒュンダイは、ある1モデルだけで二年で6000台作ったりと。日本へ売り込みを図っているモデルが2400万だったかな。安いのは、労賃が安いのではなく、量産向けの設計だから、と。

1. 高度なニーズに基づいた製品・サービスの市場が日本国内に存在する
2. 一方、海外では、日本国内とは異なる品質や機能要求水準の低い市場が存在する
3. 日本国内の市場が高い要求に基づいた独自の進化をとげている間に、海外では要求水準の低いレベルで事実上の標準的な仕様が決まり、拡大発展していく
4. 気がついた時には、日本は世界の動き(世界標準)から大きく取り残されている

http://www.nri.co.jp/navi/2008/080213_1.html
http://mesetudesenfrance.blogspot.com/2009/08/blog-post_27.html

ニーズはあるが、価格面から量産・標準装備とするモチベーションが会社側にない(もしくは、独自規制により実装困難)。
一方、海外では安全や環境基準の策定(規制緩和)により、標準装備が義務付けられ、量産を前提とした設計実装がなされる。
日本国内の市場では、小ロット少量生産の奢侈品として扱われている間に、海外では量産標準化が進んでいる。
気がついたときには、日本は世界の動きから取り残され、コアユニットを輸入することになる(法改正で規制緩和される)。