問題の遠近法

遠い問題は小さく見えるし、近い問題は大きく見える。


富士山が、海抜3700メートルとちょっと、あること自体に疑念を抱く人は、そう多くないと思うけど、遠くの富士山はビルに隠れるし、だけども問題は今日の雨 傘がない、みたいな。そこで、巻尺で傘の長さを計り、富士山はその3000倍も大きい、ということに、どれだけ意味があるのか、ちょっと気になる。でも、「富士山(の諸問題)より、傘(の有無)が大きい」という人が、「富士山の標高は、傘の全高より高い」と勘違いされても、まあ、そんなもんかな、とは思う。