独占はクズ

とあるビルのフードコートに行った。
結構ゆったりテーブルが並べられ、周囲にフードを売る店が並んでいる。
で、入り口には
「店外のマクドナルドの持込禁止」
と、掲示が貼られていた。


そこのフードコードは、確かに、ちょっと値段が高く、マクドナルドの品物を持ち込むと安い。マクドナルドにもテーブルはあるがフードコートのものより狭く、店内も混雑している。


まあ、消費者感覚では安い方がいいし、きっと自明な基本的人権にはフードコートで持ち込み飯を食べる権利があるのだろうし、フードコートをオープンにしたほうが、アマチュア開発者が新メニューを開発し、停滞したフード界は新たな展開に至るだろう。


だけど、フードコートのスペースを確保する賃貸料、光熱費などは、たぶん、出店したショップのテナント料に加算されているだろうし、オープンにするのであれば、テナント料の引き下げを要求するか、撤退するだろう。マクドナルドや、コンビニ弁当を食べる人の為に、地代を負担することにどこまで耐えられるだろうか。


最初から、ビルの共用スペースとして、無料で広場を開放し、キッチンの広さのみのテナント料でショップを受け入れる、という案もあるが、それなら最初から、レストランや喫茶店をテナントとして受け入れたほうが収益はあがるだろう。っていうか、それが普通。


まあ、独占を見越して投資させて、よい環境ができたところで、「独占はクズ」と言いながら、広いテーブルでマクドナルドの120円コーヒーを飲むのが便利という話。