赤ひげモデル

http://b.hatena.ne.jp/entry/http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20081103-OYT1T00032.htm
"赤ひげモデル"という、健康モデルがある。
人間は、すべからく健康で、たまたま、"病魔"に侵されたり、"外傷"を被るときに病人・けが人になる。
べし。
で、朝鮮人参を煎じたり、薬草を練って患部に貼り付けたりすると、"病魔"ちゃんや"外傷"くんは、どこかに去り、現状復帰となる。
この現象を「治る」という。



同様に、妊娠出産は、"病気"でなくて、"生理現象"であり、"病魔"が襲来しない限り問題は無い。というのが、赤ひげモデルによる妊娠出産の解釈であり、健康保険はこの理念により、出産には適応されない。


もちろん、そんなはずは無いことは、誰でも知っており、妊娠により母体には様々な変化が起き、ある一定限度を越えると深刻な事態になるので、定期的なモニタリングを行う必要がある。さらに、高リスク妊娠が100%異常事態に結びつくとは限らないのと同様に、低リスク妊娠が100%安全な出産を意味するわけではない。ので、リスクに応じたモニタリングシステムが必要ではある。


まあ、このあたり、「予防に力を入れるほうが、結果として医療費を抑え、国民の福祉を向上させることが出来るけど、健康保険の対象を『際限なく』拡大することにも財政的な面で恐怖がある」話。