絵というのは文字よりも昔に生まれているし、こどもの頃も字が書けるより前に絵が描けるようになると言うのに、なぜ多くの人が絵を描くのを止めてしまい、しかも苦手意識まで持つようになるのかは結構不思議だ。
http://d.hatena.ne.jp/jkondo/20080201/1201819919
自閉症であったナディアは5歳のころ、精神年齢が3歳と診断されます。5歳でIQは50ほどだったという。ところが、彼女に絵を描かせてみると、これが芸大の実技試験でも簡単にパスするほどの腕前。
http://review.ohchild.com/index.php?itemid=31
ナディアの画才を認めた周囲の人々は、たぶん親心もあって、一般社会でも通用する人間に育てようと、美術以外の分野の教育を受けさせたのです。やがて、前頭連合野の成長がひとまず成人レベルに達する12歳ごろ、ナディアは一見ふつうの生徒と変わらない少女に成長します。しかしながら、豊かな画才はあとかたもなく雲散霧消してしまったのです。
サヴァン能力を持つ子供たちの脳は、シンボルを通さずに「文字通り」の世界を見ている。一方、ヘタクソな絵を描いてしまう普通の子供の脳は、世界を、シンボルというフィルターを通して見ている。このような脳の発達の方向性の差が、ナディアのリアルな絵と、普通の子供のヘタクソな絵の違いとなって表れる。
http://kara-sen.cocolog-nifty.com/buntai/2004/09/post_107.html
彼は、二個のリンゴを、どうしても「リンゴとリンゴがある」としか見えない人を、結構不思議に思うのだろうか。
まあ、パンが無いのにケーキを食べないことを不思議がる人だっているんだから、べつにいいか。