朝三暮四

宋の国に猿の住む村があり、おじいさん達が、猿にドングリをやっていたのじゃ。
しかし、えさをやりすぎたのか、村ドングリが少なくなってしまったのじゃ。
そこで、一人のおじさんはさるたちにこう言ったのじゃ。


「あげたドングリの、3%をわしらにくれないか」
竹林の下に住んでいたおじいさんは、あっというまに猿に襲われて、追い払われてしまったのじゃ。



そして、どんどん餌が取れなくなってきて、一日に10個もドングリをあげられなくなったとき、小さな泉の傍のおじいさんは、いいことをおもいついたのじゃ。
「みんなで競争して、一番の猿にはドングリを百あげるとしよう。二番は二十個じゃ」
猿の数は多いので、一番の猿、二番の猿にドングリを沢山あげても、残りが少なくするので帳尻があうのじゃ。
残りの猿は、一日に二個、可哀想な猿はドングリを一個しか貰えず、お腹を空かせているのじゃが、おじいさんに文句を言おうとしても、猿同士が喧嘩をはじめてしまうだけなのじゃ。せめて、朝三暮四、朝四暮三くらい貰えるといいのじゃが、これがなんと、朝二暮一くらいになってしまったのじゃ。一部の猿は朝百暮百、ドングリをもらっているのじゃが。


…涙でLCDが見えなくなったので中止。