地球シム

>http://www.jamstec.go.jp/jamstec-j/PR/0504/0426/index.html>1) シミュレーションの高精度化(資料1、資料2添付)
 従来、基本の衝突解析プログラムでは、自動車の車体を100万メッシュの格子で表現し、衝突の際、100ミリ秒あたりどれだけ車体が変化するのかをシミュレーションしていました。これに対して、今回、車体をより精緻にシミュレーションするための高精度化したモデルを開発し、世界で初めて車体の解像度を500万メッシュ、1000万メッシュと上げた場合の影響度を調査しました。このシミュレーション結果を分析したところ、100万メッシュモデルでは再現することができなかった部品の変形が500万メッシュモデル、1000万メッシュモデルでは再現されると同時に、衝突時の加速度変化なども、より実際の衝突実験の結果に近くなり、高精度シミュレーションの威力が確認されました。
 この結果、従来のシミュレーションより、精度が良くなることが確認されるとともに、形状を忠実に再現することにより、従来必要であったメッシュ作成のノウハウを用いなくとも、解析モデル作成が自動化でき、より短期間で解析が出来る可能性があることが分かりました。