風が吹くと桶屋が儲かる

ある機械製造・販売会社の話です。その会社では、カラーコピー代だけで月に40万円を超える金額を支払っていました。コピー機は各部署にあり計4台。そのすべての使用頻度が月を追うごとにどんどん増えているのです。それでも普通の経営者なら、見過ごしてしまうかもしれません。気付いたとしても、「無駄なコピーに注意!」といった張り紙を出すよう指示するくらいでしょう。けれど、この会社の新社長は違いました。この問題を「氷山の一角」と捉え、大ナタを振るいます。3台をすぐに撤去し、1台だけにしたのです。

http://nvc.nikkeibp.co.jp/free/COLUMN/20070518/108021/

それだけでなく、会議も大きく変わりました。資料が持ち込まれなくなった代わりに、会議の前に1枚の回覧版が参加者予定者全員に回るようになったのです。内容は、議案、発表者と説明のための所要時間などが書かれた表紙と、「1議案につき最大1枚」と決められた報告・決裁内容の説明書です。参加予定者は回覧を見て、気になる箇所は事前に手帳等にメモして会議に臨みます。こうした仕組みによって、会議時間は以前と比べる意味すらないくらい短縮されました。残業時間に食い込む会議はゼロになり、会議の回数、参加者の総数も確実に減りました。「今までは何だったの?!」と新社長を嘆かせるほどでした。

http://nvc.nikkeibp.co.jp/free/COLUMN/20070518/108021/

風が吹いたことで、エルニーニョを予期し、穀物相場で大もうけした桶屋の話。普通の桶屋は、風が吹いたところで屋根が吹き飛んで修繕費が嵩む程度だ。


 この、リンク先では、カラーコピー/プリンターを減らしたところ、業務が効率化、会議が短縮し、利益が上がった話をしている。
 通常、ターゲットの上流を改善するのは非常に困難だ。なので、下流から改善することになる。
 結局、この寓話では、カラーコピー/プリンターというターゲットに着目した社長/社員が、ターゲットの背後にある不効率業務に着目し、真のボトルネックを解消することで、ターゲットの問題を解決した、という話だ。無理。普通無理。
 社員の交通費を節約するため、社員と仕事先との間に密な情報共有システムを作成し、業務の効率化と、出張/訪問を減少させる、とかいうくらい無理。リンク先の会社は、優秀な人が一杯いるんだなぁ。