他の分野の話をするときに、いちいち「基礎からやれ」みたいに言われても何にも面白くありませんし、それは単に参入障壁を作りたいんじゃ…という妙な感じを受けたりします。専門の人は一日の長があるのですから、よほど「思い込み」で頑なな人を除けば、大体優しく見守ってあげればいいのだと思いますし、どうか私にもそういう暖かい視線を注いでおいてください(>いろいろな分野のみなさま)。基礎だなんて言わないで。
http://d.hatena.ne.jp/uumin3/20070501#p3
もし、病気になったとき、どこかの研修医が「「基礎が大事」というのは信仰だ!俺は ばち ☆すた をやるぜ!」と言ったら、優しく見守ってあげてね。
心臓血管むにゃむにゃでぐぐると、
http://cvs.umin.jp/std/result3.html#01
こんな難易度表が出てきます。難易度の低い、いわば基礎的な手術を経験してから、高度な手術に移行するものと思われます。
という冗談はさておき、基礎を習得していない人間を上のStepに進めると、材料のロス、また教育時のロス、に繋がります。ので、近代以前、ロスが許容できない徒弟制度では、皮むき3年とか、そういうキャリアパスだったものと思われます。現代では、時間のロス、素材のロスが幾らでも許容されるので、料理学校に行けば、ともあれ料理をつくることができるわけです。また、下位のStepで習得している筈の知識がないと、上位Stepの講義はストップします。
「はい皆さん、この前つくった表の、このセルに関数を入れてね」
「先生!どうやってこの前作った表を出すんですか?」
まぁ*1、失敗は、多くの場合許容される傾向にあり、教育側の負荷も、許容されるべきだ、という風潮にある。という話か。
*1:最後の行にこの単語を入れると読者が減るらしい