ニュースサイト:落ちモノ論

 ニュースサイトって、テトリスコラムス愛と勇気とかしわもちのような、落ちモノパズルに似ている。降ってくる情報をうまく整理し、役をつくって消していく。赤ブロックのように、使いやすいブロックもあるし、緑や紫のようなブロックもうまく組み合わせて消していく。
 ある種の境地に達すると、画面上のブロックが頭の中のキャッシュメモリに配置され、高速で降ってくるブロックも、うまくマッピングして連鎖で消していける。面白いネタはそのままで、小さなネタは類似のネタと組み合わせて、価値ある情報として役にしていくニュースサイト運営のようだ。
 高速で降ってくるブロックを的確に配置していっても、あるとき、ハッと気が付くと、ブロックはカンカンカンと積みあがっていく。失敗した積みを挽回しようと画面を眺める間に、次のブロックが降ってくる。巡回をしばらく休んだあとのネット界みたいだ。


 ニュースサイト経由のアクセスは、観光バスの観光客みたいなもので、店を目当てに来るというより、旅行会社の企画で訪問するようなものか。顔が見えづらいだけで、顔が無いわけじゃない。「観光バスを運営している、旅行会社」の顔はよくみえるけど。