http://kaoru.txt-nifty.com/diary/2006/04/post_540a.html
現代科学は、あまりにも複雑化し、難解になり、部外者の理解をはるかにこえる営みになってしまった。
むかしは、一人一人の科学者が、自分の成果を本にして、それが啓蒙書として社会に受け入れられていた。
だが、時代は変わった。
現代日本において、科学離れが深刻化したいちばんの原因は、そういった、学者が片手間に書く啓蒙書、という方法が通用しなくなったことだと私は信ずる。
複雑かつ難解な科学の世界を一般の人々に「通訳」する科学インタープリターという職種が必要不可欠な時代になりつつある。
必要だけど、需要はなさそう。
黒電話の原理は説明できても、現代の電話を説明できる人間はどれだけいるのかね。また、知りたいと思う人間がどれだけいるのかね。