痒みに関する実存的なアナロジー

http://d.hatena.ne.jp/swan_slab/20051218/p1

わたしは、「好き?好き?」という発語者が抱える自分自身への存在の不安定感とそれに伴う焦燥感は、なにかどことなく、”痒さ”に類似しているという仮説を立ててみた。

「どうしたら、いいの?」「これでいいの?」「どこにいるの?」「なにが真実のふれあいなの?」「私を取り戻せるのはいつなの?」「どこで、頭の中 整理整頓したの?教えて?」「どうして? 」

 純医学的な見地から突っ込まないでほしい、という前置きはあるが、それでもコメント。

 痒みは、痛みの軽いもの、という説が有力らしい。でも、ちょっと違うらしい。
 小さな刺激に対する「痒み」は、虫や寄生虫を排除するための反応として進化の過程で獲得された機能であると、読んだ気もする。
 掻き毟ることで痒みが消えるというのは、酒を飲んでいる間は憂さを忘れられるという位真実だ。酒が切れれば憂さは戻ってくる。おそらく利息をつけて。かきむしると、結局その分痒みはひどくなる。まあ、別にだれが痒いところを掻いた所で自分がお節介をする立場ではないのだけどね。