15項目の「大企業病診断書」

http://bizplus.nikkei.co.jp/colm/colCh.cfm?i=t_yanai03

 私が作ってその講演で示した「大企業病診断書」は次の15項目である。

(1)経営者は現実より「こうあるはずだ」という理念を優先する
(2)ミクロの数字よりマクロの数字を好む
(3)計数よりトレンドやフィーリングを優先する
(4)現場の直接情報より本部経由の整理された間接情報を好む
(5)計画はいつもベストシナリオだけ
(6)トップのスピーチはいつも言葉だけが踊っている
(7)トップは難しい取引先やマスコミなどとの会合を嫌がる
(8)不愉快な話は上司に伝えにくい雰囲気がある
(9)トップ以下、社内の人間との会食が多い
(10)同じような顔ぶれによる内部会議が多く、かつ重要視される
(11)内部資料作りに割かれる時間が多い
(12)現場よりスタッフ部門のほうが上位という雰囲気がある
(13)小さなミスには厳しいが、大きな失敗には寛容
(14)主流派と呼ばれる部門が長い間続いている
(15)早くから社長候補がささやかれ、おおむね実現する