人害魔凶

「人間は、色々なことをしゃべりますけれど、本当は、二つのことしか言っていないんです。一つは…‥」
少女は自分の胸に手を当てた。
「私は、ここにいます」
「そして、もう一つは…‥」
 少女は僕の胸、すれすれに手を差し出した。
「あなたが、そこにいてよかった」

名無しの少女、じゃなくて10774、じゃなくて10773でもなくて名無しのデス先生でもなくて、名無しのパラソル少女の言葉。