紙幣の増刷による、赤字の解消、実際編

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つまり、国家が日銀から日銀券をもらって国債を償還するには、国家が預金せねばいけません。国家の歳入(つまり収入)は、税金・印紙収入・国債収入が主なものです。税金は問題になりませんから、現金をもらうには国債をまた発行するしかありません。日銀券増発で国債償還とは借換え債を増やそう(=国債増発)と同義ではないでしょうか?

でも証券会社手先の学者もここはわかっていて、紙幣増発というのは赤字国債による公共投資をやろう、というのが大部分です。それと先ほどの説明でわかるとおり市中銀行に「金を貸す」があります。市中銀行がそれを原資として民間企業などに貸し出しをやれば、紙幣増発となる可能性があります。でも、これは日銀は実施済みです。(愚念ながら日銀が国に金を貸すは、国債日銀引受と同義で、財政法で禁止されています)

役人などの給与をバカバカ払えばいいのです。これだとほぼ確実にインフレを招くことができます。

ワイマール共和国ドイツで発生したのがこれです。この時、ゼークトが「黒い共和国軍」計画を実行し、大量の予備役(事実上の失業者)に土日軍隊訓練を実施し、給与を払っていました。すなわちドイツ人の半分以上は役人・軍人で、大量の紙幣をばら撒いたわけです。1960年代イタリアや現在の南米諸国も同じです。

ですが、これを現在やると、国民の預金は無価値となり、役人とその家族が喜び、企業も借金棒引きとなり大喜びであって、社会的公正を欠くことになります。これがためわが国では、各種法令によって、こういったことをできないように厳しく規制しています。