"はじめから最強の主人公"

http://d.hatena.ne.jp/otokinoki/20041222#p1
このへんなど。

 友情・努力・勝利の旧ジャンプ主義に対して、テニプリの友情なく努力なく勝利だけの思想がどっからでてきたか、という話。で、ドラゴンボールが、初期には努力をし、世界を旅する正統派少年漫画、中期以降は神のレベルに達し、成長を超越したバトルモノになったので、よく引き合いにだされている。上記サイトで、湘南爆走族についてコメントがあったので、コメントしてみる。
 湘南爆走族は、連載当初はギャグというかコメディーであり、手芸のえっちゃんが実は喧嘩が強く、というネタだった。それが、マジな暴走族抗争モノになっていった経緯は興味深い。おなじ少年画報社の、BAD BOYSも、ギャグというかコメディーから、マジな暴走族抗争モノになっていった。こちらは、ヘタレ主人公に、「キレルと強い」という属性が付加されたようだ。
 どちらの作品も、暴走族を「卒業」し社会に復帰した先人の姿が描かれている。あくまでも、移行期間に彼らは生きていて、社会化されていくことを暗示しているのは面白い。