『涼宮ハルヒの暴走』 谷川 流,いとう のいぢ (角川書店)

 読了。
 既刊で中だるみ感を感じて(RR)いたが、かなり復調。一時期は単なる暴走で話を持っていったためにハルヒ我侭感が強まっていた。だけど、ハルヒキョンへの(微かな)想い(の萌芽)、これが物語のなかで顕在化されてきて、単なるワガママではない、可愛さを演出している。
 ともあれ、なんとなく最終回への道筋がみえてきたような今日この頃。

追記
 


あー。たとえば無口な文学少女風味の異星人がちょっと感情を見せる瞬間とか好きなら読めばいいんじゃないかと思います。
 
http://d.hatena.ne.jp/blackrain/20041002#p3
あちこちを巡ると、微妙な感想が多い。微妙な短編であるせいか。
SF的(?)なガジェットによって、外部と内部を連結して閉塞したセカイを作り出した話が始まりなのだが、ところどころ綻びを見せ始めているあたりが今後の展開につながりそう。