電子書籍はページがうまくめくれない

「「電子書籍は、紙書籍のページめくり感覚がないから駄目だ」という意見はダメダメ」という話はあるが、しかしページめくり感覚は大事かもしれない。

BookLiveのビューワーは、読書位置を同期し、複数端末で読む位置を同期できる設定がある。が。同期に失敗するとリセットされてしまう。そんで、あっと気づくと、読む位置が最初にもどっている。そこから、元の位置に戻るまでが結構大変。紙の場合は、おおまかに開き、そこから一枚ずつめくっていけば割と簡単に頭出しができるのだけど。BookWalkerにはその機能がないので問題なし。
そして、物語を読んでいて、「この人だれだっけ?」ということがよくある。一冊で、主たる登場人物が一桁という話ならいいのだけど、彩雲国物語とか、境界線上のホライゾンとか、もうわけがわからない。すると、関東の人物表、じゃなくて巻頭の人物表を眺めながら読むことになる。電子書籍だとこれが難しい。紙書籍の場合、右手の指で人物表を押さえておき、左手で読み進め、両方を開きながら読める。そういうのがやりにくい。もっとも、これは電子書籍一般というより、小さな端末で読む場合の制約であり、マルチモニタで読むなら、一枚は電子書籍の本文、もう一枚に電子書籍付録の注釈リーダーでウインドウをポップアップ、という形式は可能ではあろう。そんなのみたことないけど。

"専門家は素人から見える風景を想像できないといけない"

http://medt00lz.s59.xrea.com/wp/archives/1323


評判がよかった「なりすまし医師」 免許もないのになぜ…
http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/120930/crm12093012010004-n1.htm


同じコストを掛けるなら、缶の中身よりパッケージに金を掛けるほうが売上が良く、売りっぱなしで逃げられるなら、中身は石ころでもOK。みたいな。


おまけ

「いろいろ難しい昨今だからこそ、これからリーダーになる人は、善悪ではなく損得で物事を語ってほしいなと思う。」
要するに、「留保の無い生の肯定を」案件であり、「留保無く生の肯定をする原資が無いから、『美しい国』を崇拝して我慢してくれよ」って件だと思う。
昔であれば、とある国民に「我慢」させたいときは、利権を供与して、なんとか黙らせることができたけれど、規制緩和構造改革だ、で、与える利権も無くなってきた。
すると、低所得者は福祉受給をと留保の無い生の肯定を叫び、老人は「子どもが煩い」と留保の無い生の肯定を叫び、子どもの親は「遊び場が無い」と留保の無い生の肯定を叫ぶ。もちろん、増税は「「「No!!!」」」の大合唱である*1。昔なら、利権と集票と公共事業で黙らせることができたのに。



安倍晋三元首相は、憲法を改正した美しい国に国民が感服し、老人は子どもの騒ぎに文句を言わず、中年は電車のベビーカーに文句を言わず、社会人は福祉のための負担増に文句を言わず、そしてニートは文句を言わず就労する。そんな社会を夢見ているのかな、と、前から思っている。

*1:この件では、経済成長で解決しろ、というコメントが大量に見られるが、それは成長すると嬉しい結果であり、政策じゃない