エロゲとの親和性について
電撃G'sとか、どうみても中高生相手の雑誌がエロゲをバリバリ取り上げている昨今だし。パソパラみたいなエロゲ雑誌の右翼はともかく、エロゲ雑誌左翼とギャルゲ雑誌右翼ってオーバーラップしているような気がする。
http://naoya.g.hatena.ne.jp/naoya/20060320/1142833991
あ、ここでヘビーゲーマーとライトゲーマーとか得意げな顔でマーケティング論を持ち出す人、君たちも帰ってください。
得意げな顔でマーケティング論を持ち出しますが、ゲームでないのでOKかな。でも、コンテンツ削除になる前に、エクスポートしておかなきゃ。
さて、ライトノベルのマーケットが20万人くらいではないか、という話があります*1。年間2000万部とか*2、電撃の発行部数予想*3そういう話を含めて妄想してみます。殆どの人は、「自分はライトノベルに命を掛けている」などと自己規定することなく生きているので、カテゴリーでくくること自体が困難なのですが、でもやってみる。
ライトユーザー: 20万人?
- 月に1〜2冊。
- 気に入ったシリーズや話題作を買う
- 自主的に専門情報を見ないが、なにかのついでに情報があったら覗く。
- 書店のラノベ棚にも立ち寄ることがある。
- 作品が好き
- 小〜中〜高校生*4
ノーマルユーザー:5万人程度??
- 月に5〜10冊程度。
- おもしろそうな作品を手に取る。新人賞は気になる。
- 情報サイトはよく見る。雑誌を読む。
- 書店のラノベ棚は大抵巡回する。
- ライトノベルが好き
- 高校生〜
ヘビーユーザー:数千人???
- 月に数十冊。
- 気に入らない作品以外買う
- サイトを運営する。同人誌を作る。
- 巡回しない。だって、解禁日に全部買っちゃうから。
- ライトノベルが好き*5
- 大学生〜社会人
普通の人:何百万人
- 定期的な購買行動はしません。
- たまたま興味を持った作品を買う。
- ラノベ情報と接する機会はあまりない。
- 通常立ち寄らない。
- 面白いものが好き
- 幅広い
こういうモデルを考えると、ネット評と部数とアニメ化の関連に見通しがつくのではないでしょうか。
新人が処女作を出すとします。2万部くらい。
- ヘビーユーザー:デフォ買い。
- ノーマルユーザー:ラノベの折込チラシ、雑誌の広告などで興味があったら購入
- ライトユーザー:店頭で偶然みかけて、興味があったら手にとって、おもしろそうなら購入
- 普通の人:棚に寄りません。
こんな感じ?
ハイエンドな評論サイトや掲示板で好評を得ても、ヘビーユーザーだけに評判が留まれば、部数に大きな影響を与えません。もっとも、一万部が足切りラインといわれる?新人の作品には、この数千人も一定の影響力となるでしょう。
初動で手ごたえがあれば、その次のステップに進みます。
ヘビーユーザーに留まらず、ノーマルユーザー、ライトユーザー層に訴求する媒体*6に取り上げられれば、店頭在庫の完売、そして重版に至るかもしれません。シリーズ続行、部数アップとなれば、販促露出の機会も増えていくでしょう。
ヘビーユーザーに受けて1万部、ノーマルユーザーに受けて5万部、ライトユーザーに受けて10万部。ライトユーザーの支持を受ける作品であれば、アニメ化することで、あまり情報摂取に積極的でないライトユーザー層に訴求すること、そして一般層の取り込みを狙える、そんな感じで100万部アニメ化説なのかな、と思いました。こういうことは、出版関係の人ならはっきり分かっているとは思うのですが、生データを持っているひとはおいそれと公開できないのでしょう。データを見掛けないので妄想で書いてみた。
「ヘビーユーザーに特化した作品*7は、ヘビーユーザー内で話題になるが、ライトユーザーに広がらず、売上には結びつかない」
という文章は、こうやって書いてみると、ラノベに限らず、どこでもありそうなだれでも知っている当たり前の話です。これを短縮して、「ネットの評判と売上は反比例する!」と記述すると、なんかセンセーショナルで楽しいですね。