バンパーの話

自動車にはバンパーというものが大抵ついている。スカイラインを例にしよう。

https://www.as-web.jp/supergt/111937より。


初代ALSI系、2代目S50系では独立した銀色のメッキのバンパーが独立して設置されている。
これが、4代目 C110系、ケンメリになるとボディに半ば組み込まれるようになった。両端に黒いウレタン部分がみられる。
6代目 R30 ジャパンになると黒いウレタンバンパーになっている。7代目『セブンス』 R31では下部はボディ同色に塗装。

8代目R32では完全にボディ同色。また、前後に突出したバンパーは左右方向に絞り込まれる造形になった。衝撃を吸収する『バンパー』というより、空力改善のためのエアダム、フロントスポイラーの効果を狙っているように見える。

10代目R34からはグリルとの癒合が始まり、13代目 V37になるとバンパー・グリル・フェンダーの区別がつかなくなっている。


ともあれ、描き手がカーキチであろうがなかろうが、終戦直後の時代設計に薄い50タイヤ、グリルフェンダー一体型バンパーの車を出すと、読み手がカーキチであろうがなかろうが、どっか違和感を感じるのではないかな。『朝鮮戦争の時代に初代ALSI系は発売されていない』って話と、『朝鮮戦争の時代にV37のようなLEDヘッドライトも超扁平タイヤも発売されていない』って話は違うので。



…細かな所をいえば、最低地上高やアプローチアングルも随分違うけど、道路事情の差なんだろうな。