官僚の役目

松阪牛と本マグロのコース 一万円』か『鳥唐揚げとサーモンのコース 三千円』かを選ぶのが政治の役目であり、材料とか調理とか什器とか会場の手配をするのが官僚の役目、という印象はある。


 なにがどうあっても、『松阪牛と本マグロのコース』を三千円で実現することは無理だと思うんだけど、「憲法で人権は保障されている。和牛とマグロは人権」とか「権力勾配だから三千円」とか「この前の宴会失敗したじゃないか。信用できない。信用を取り戻すには『松阪牛と本マグロのコース』を三千円」とか「安く美味しい料理を提供します、って言ったじゃないか。だから『松阪牛と本マグロのコース』を三千円で」とか「昭和時代、『松阪牛と本マグロのコース』は三千円だった。だから三千円で」とか「支払い能力が無いから『松阪牛と本マグロのコース』を三千円で」とか皆言ってる。
 そうすっとどうなるのかというと、官僚がアルバイトして差額を払って『松阪牛と本マグロのコース』を三千円で提供するなんていうことはなく、「積立金制度を導入し、ほんで未来の積立金を担保に『松阪牛と本マグロのコース』を三千円で」とかそういうやり口を爆誕させたりするんだろうな。


「『松阪牛と本マグロのコース 一万円』は理解できるが、俺は付いてきたサラダのゴマドレッシングに納得がいかん。納得するまで支払わない」
そうですかそうですか。