物語の攻勢限界点

たとえばさ、スポーツモノがあったとしよう。
新設高校の弱小部に、陰の薄さが特徴のピッチャーとか、中学時代から毎日のように秋葉原まで自転車で往復していたバッターとか、そういうのが入ってくるの。
次の県大会で優勝しないと廃部で廃校とか言われ、隣村の高校のライバル部とか(そこのエースが主人公と同中)、偶然遭遇した全国レベル高校とかと因縁をこなしながら、マネージャーとのキャッキャウフフ…


とか、楽しみに読んでいて、県大会決勝9回裏2アウトフルベース、さてどうなる!ってところで空が暗くなり輝くUFOが現れ黒甲冑の宇宙人が出てきて
「主人公よ。私のお前の父だ」
銀河戦争が始まり、光る剣を操りながら怪獣や敵戦艦を倒し始めたら、俺は


「ライバル高との決着は?同中の奴との魔球争いは?因縁のエリート高の奴らにザマァ展開できた?廃校は??」
って思うね。




(逆に、銀河戦争だと思っていたら、「よく来た反乱軍のネズミども。我ら帝国軍に勝てると思ったのか。さて、我らと野球で勝負だ!」ってなるのもおんなじな)



Web小説で、「うわー、平兵士は倒せるけど貴族(男爵)には到底かなわないー」って地味な話から始まって、「亜神となり、12神と戦う!」みたいなボスラッシュになると、そろそろ攻勢限界点って感じるわけだな。