"日本の大企業からイノベーションが生まれなくなった理由はほぼ解明できた"

https://finders.me/articles.php?id=337

プロダクトを作るには、それも、商業ベースのプロダクトを作るには、試作品の製造ですら、それなりのノウハウだの人材だの機材だのだのが必要であり、日本の家電業界などが、社内の事実上のベンチャーイノベーションを実現していたのがバブルまでの時代で、ゼロ年代中頃からは、クラウドファンディングなんかで実制作とアイディアと資本が分離して、企業内ベンチャーなんかよりよっぽど機動的になってる印象。



っていうか、これで。
http://d.hatena.ne.jp/REV/20160422/p3

http://blogs.itmedia.co.jp/fukuyuki/2010/03/lgipod-3aec.html
http://web.archive.org/web/20120505000116/http://blogs.itmedia.co.jp/fukuyuki/2010/03/lgipod-3aec.html
http://goo.gl/MQeSAe

だから、ハードウェア担当たちは、急に出た初代iPodの発表を聞いて、びっくりした。「ハードディスクなんて、不安定なモノでどうやって、データを消えないようにしとるんや?加速度センサーで衝撃や落下を事前に検出してシークをはずしたりしとるんか?その割には安すぎるし、それでデータ保護も完璧にはでけへんやろし...。」

iPodの発売日、ハードウェア担当たちは、恐る恐るiPodを分解した。Appleはどんな衝撃対策やデータ保護対策をしているのだろう...。どんな未知のテクノロジーを使ってユーザーのデータを保護しているのだろうか?

結果は...iPodの中に裸のハードディスクがゴロンと入ってるだけだった。加速度センサー?そんなものは微塵も無かった。衝撃対策は、ゴムみたいな何かを挟んでる以外は何もしてなかった。「データは消えても知らん」という設計思想だった。実際、iPodはデータが飛ぶことがあった。

iTuneも著作権保護もぐだぐだで、国内メーカーがこぞって進めていた「自称」世界標準の著作権保護規格であったSDMI規格も100%無視されていた。CDに焼いたり複数のiPodにコピーできたりなんでもアリすぎて、これもびっくりした。

ハードウェア担当が言った。

「こんなん、ウチではだされへんがな。」