「未来のミライ」

 舞台は、横浜市磯子金沢区のあたりだという。
昨年、話題となった「打ち上げ花火」の舞台は千葉県銚子の犬吠埼灯台であり、
一昨年話題となった「君の名は。」の舞台は、長野県の諏訪湖と、東京都の新宿区である。
地方と都市(≒東京)とのダイナミズムを微塵も感じさせない舞台設定であった。


で、改築後の戸建てから物語は始まる。住宅街の一角にあり、たとえば、尾道とか横須賀とかのように起伏の有る地勢には見えないが、家は傾斜地に位置しているかのように部屋が階段で繋がっているという、ものすごいバリアフルな設計。これ、老後… どころか、パパママが、骨折でもすれば一発で詰むぞ。


鉄道は、「打ち上げ花火」では舞台となっている「地方」と、そこから脱出する「東京」を結ぶ重要な経路であり、「君の名は。」でも、中央線(快速・緩行)、新幹線、ローカル線*1と部分部分で重要な役割を果たしている。この、「未来のミライ」でも主人公のクンちゃんはプラレールBRIOを大量に所持し、車両の型番などを詳しく知っている。このへんは何かを示唆しているような気もするし、別に大したことはないのかもしれない。

*1:駅のモデルは秋田内陸線の『前田南駅』らしいが