悲しき外壁屋さん

いや、「本職はこんなに大変なんだ。お前ごときが何かを騙るんじゃない」って言われれば、その通りなんだけど。


まあ、おいらの仕事は、外壁担当っていったところか。基礎工事とか、構造とか、構内LANとか音響とか、そんなもんじゃない。設計できないしw


で、俺の所に営業から話がくるわけだ。「外壁に罅が入ってるんでなんとかしてくれ、って客が来てる」
行ってみると、地盤が緩んで崩れかけて、柱が曲がっている。当然、壁面に罅が入る。


「どうしてこんなになるまで放っておいたんだ!」(AA略


法面を定期的に点検し、排水を補修していれば、ここまでならなかったかもしれない。


客は「だってお金がないし…」
営業は「客が壁面の損傷って言ってるし…」



さすがに、
「外壁を直すのが外壁屋の仕事!そのために柱の修復が必要なら柱を直せ。基礎が破損したなら基礎を打ち直せ。地盤が駄目なら地盤を改良しろ。それがプロだ」
までは言われなかったけど。