Web小説とんこつラーメン説

ラノベ 蒸留酒説っていうのは、何回も書いている。
http://d.hatena.ne.jp/REV/20090518/p2
とか。


同じロジックで、Web小説とんこつラーメン説を唱えたい。
人間が快楽を感じるのは、料理のなかの砂糖や脂肪、アミノ酸と言われる*1。しかし、角砂糖や味の素を舐めたり、脂肪を齧ったりしても(あまり)美味しくない。
ねっちょりとして、歯ごたえが悪いのだ。だから、高級料理には牛脂じゃなくて、脂肪が肉の中に分散した「霜降り肉」が用いられる。マグロのトロもそうか。
しかし、当然のことながら、霜降りの松阪牛を育てるのは大変だし、本マグロを競り落とすのも大変だ。そこで、考えだされたのが「脂を散らせばいいやん」背脂入りラーメンだ*2。ラーメンに背脂を散らせば、スープ*3の塩気や旨味*4と併せ、旨い食事が食べられる。和牛霜降りや本マグロのトロより遥かに廉価に。
もちろん、脂の許容量っていうのは個人差があり、「うめぇ、うめぇ」と喰ってるラーメンも、脂が駄目な人にとっては恐るべし食品になる*5
 Web小説は、作者や読者が面白いと思った要素を、バランスが崩れると思う程に詰め込むあたり、背脂とんこつラーメンに似ている気がする。慣れない人が食べると、『脂』にやられるあたりも。

*1:助さんと核酸も控えているという

*2:あれは、脂肪じゃなくてコラーゲン線維である、という説がある。検証していないので脂に含めるということにしておく

*3:タレとスープを別には考えない

*4:アミノ酸イノシン酸など

*5:現在、専門店で流行しているとんこつラーメンを、昭和40年に持ってったら受け入れられただろうか / ホープ軒系は、昭和9年錦糸町に出した貧乏軒が由来らしい。背脂系は昔から存在はしていたわけだが http://boku-homepage.com/information/hopeken.html