固有名をつけてよ

 なんかまた、種類というか小冊子が増える。
 顧客の利便性を高めるためとして、例えば、「お客様への手引き 〜製品を購入する前のご案内と注意点〜」と表紙に書かれた手製の小冊子が作られたりする。
 するとどうなるか。現場では、「手引きない?」「手引きないよ」「渡せってことになっていなかったっけ?」「これじゃない?」「これっぽいけど、これは古い方だよ。ほら、色がピンク色の」「あれかな」「あれば手引きって書いてあるけど手引きじゃない」
 みたいに愉快なことが発生する。現場1では、同じ文章を『客用手引き』と呼称し、現場2では『購入案内』と呼んでいたりすることが後日判明するわけだ。ここで、俺が、表紙に「お客様への手引き なみせん 製品を購入する前のご案内と注意点 なみせん」と叫ぶと、一同からアスペを見るような目で見られたりする予感がするわけだ。
 ということで、「表紙には任意の表示名称を書く」「文章には、『名称』*1を振る。責任部署と、制作年月日を明記」しておいて欲しいと密かに思っている。さすれば、「『購入手引き』 2012年版を持ってきてくれ」と簡単に頼めるから。

*1:固有のユニークな、できれば簡潔な