ホネが回ってくる。

「あ、俺、カルビとロースが大好きなんだけどさ、ホネが余ったんで喰ってくれない?仲良しちゃんは、ヒレやサーロイン食ってて腹いっぱいだって。良く煮込めば美味しいよ!」
 つい手を出す。
 ホネを食べてあげれば、次はロースを回してもらえるかも、ということは普通なくて、「やったー。ホネホネ大好物な人を見つけたぜ。今度から、心置きなくカルビを喰って、余りは奴に回そう」と思われるだけなんだけど。