あるところに、ようちえんがありました。
…可読性に欠けるのでこの芸風は止めよう。
幼稚園の理事には、絵本作家がいます。幼稚園児に人気らしい。ひらがなばっかりで、ありきたりなことを書くからといって、絵本作家の頭の中が幼稚というわけではなさそうです。
さて、幼稚園に、ある男がやってきました。門から園内の幼稚園児を指差し、幼稚だ幼稚だと腹を抱えて笑っています。俺は幼稚園児向け遊具を扱っていたんだけどさ、幼稚園児は幼稚で困るぜ。すると、絵本作家の理事が職員室から飛び出してきて、男に抗議します。
「あのおじちゃん、またきてるよ」
「きのうも、そのきのうも、きていたよ」
「うちのパパはおしごといっているじかんだよ」
首をひねる幼稚園児の前で、言い争いはいつまでもつづく
のだった。