しかし、それにしても、『精霊』と『コードギアス』を比較すると、商業アニメにとって本当に必要なものは何かと考えずにはいられなくなる。
「軽い」ことはかならずしも短所ではない。「重い」ことはかならずしも長所ではない。だからといって軽いだけではおもしろくならないし、重いからといって受けないわけでもない。軽さと重さの絶妙のバランスが要求される。
いうことはたやすいが、じっさいにはむずかしいだろう。ヒット作がめったに出ないのも当然である。
http://d.hatena.ne.jp/kaien/20080125/p2
時々、ダンボール箱を整理すると、昔のタイトルが出てくる。
もってけCD(未開封)とかハルヒDVD(未開封)とか、AIR DVD(未開封)とかハピマテCD(未開封)とか。
縁起物という意味合いで買ったので、いまさら開封するのも面倒だし、絶賛放置中。
ハピマテなんか、どんな歌だか聴いたことが無い。もしかして、偉大な作曲家、ジョンケージ様の「4分33秒」のカバーだったかもしれないし、それは分からない。
現代のコンテントは、それ自体を味わうというより、できる限り欲望を起動させ、商品の購入で欲望を解消させる、というプロセスが大事っぽい。静止したキャラクターを提示し、コンテンツを買って小さな起承転結を買う、というのが一つの形。
追記
昔はそうじゃなかったといえるんだろうか。現代と同じような消費をされるコンテンツが昔もあったとしても、その取り巻く環境やプロセス自体は現代に適用できないわけで。古い作品がそれ自体として扱われるのは、作品を取り巻く諸条件はもう失われているから、作品それ自体しか機能しないだけなんじゃないだろうか。
http://d.hatena.ne.jp/NaokiTakahashi/20080125#p2
付帯状況も作品のうち、ということですね。
私の場合、AIRとかハルヒは、デジタルでHDDに録画してあるので、わざわざ袋をあけて開封してDiscを取り出して、と、面倒なことをしなくてもリモコンで再生することができます。たぶん合法。じゃあ、なんでDVDを買ったのかというと、付帯状況というか環境というかプロセス、としか言いようがありません。あ、一言でいうと「祭」か。