"喪失と獲得"

p159

 アシュール文化のハンドアックスの初期人類による主たる用途が、雄による求愛で、斧は、その製作者の技量の信頼すべき証拠であったのではないかと推測している。

 なぜか笑った。


 この本では、8章で、体毛の喪失が、火の発明(普及?)を促し、記憶力の喪失が、抽象概念を普及させたのではないか、と書いている。で、人間がそれほど美しい個体ばかりではない理由を、「もし美しかったら、努力しないじゃん」と、記述している。作者は、「人間が美しいと努力しないので、美しくない遺伝子を進化の過程で獲得した」と書いているように感じる。私としては、7割くらいの同意に留めておこう。「理想の美しさを保証するのは高コストなので、製造公差を容認している」くらいに留めておく。