タスクと、タスク管理スキル

http://y-kitagawa.blog.ocn.ne.jp/nikki/2006/03/3_e0c0.html

ある有名大学の卒業生が、多方面で活躍できる理由は学歴が立派だからではないのです。その学歴を手にするために、人一倍努力をし、様々な壁を乗り越え、自分の力で生きていく術を身につけるからに他なりません。このことは今も昔も変わりません。
そのことをあまりよく考えない人たちが、
「あの大学さえ出れば幸せになれるから」
って勘違いして、子供に手段を問わずその学歴を手に入れさせようとしている現象が学歴社会とか受験戦争の正体です。

 入学試験というのは大きなタスクだ。それを解決するためには、微細なタスクに分割して解決する必要がある。小さなタスクっていうのは、ハイレベルなものであっても、割と簡単に解決できたりする。ぶっちゃけ、暗記というもの。歴史上の微細な事件の年号、哲学者の尊い一節、物理公式。暗記なら結構できちゃったり。
 文章題、というのは、レベルが低くてもちょっと大きいタスクになる。それを小さなタスクに分割し、回答するタスク管理スキルが必要になる。一枚の答案用紙に回答する場合に、「問題のペース配分」というタスク管理スキルが必要になることも、いうまでもない。
 と、こんなことはほぼ100%、誰でも知っているのはいうまでもない。自己管理能力というものだ。みんな、なんとなく身についているもの。ただ、親の中には、「子供の自己管理能力(というタスク管理スキル)を身に付けさせるより、自分自身が子供を管理して、勉強の小さなスキルを向上させたほうが効率的だ」と考える人もいるとかいないとか。タスクの乏しい今日この頃では、タスクは買ってきて、食べやすく切り分けて(あんまり大きいと食べきれないし、あんまり小さいとナイフとフォークの練習にならない)あげないといけないこともあるかもしれないよ。